睡眠を理解する

私が睡眠に関して参考にしているのは、最新科学で睡眠を研究をしている、『今 最もノーベル賞に近い日本人』で、今までの睡眠に関するあらゆる情報を正している、筑波大学の柳沢正史 教授です。

こんな先生のお話をYouTubeなどで無料で聞けるいい時代になりました。以下はまとめです。

・睡眠は第一に量が大事だという事(質で量はカバーできない)

・体感が無くても、10人に1人はなんらかの睡眠障害をかかえている

・睡眠不足は肥満(高血圧、高脂血症、糖尿病など)、認知症、ガン、感染症、うつ病の発症、のリスクが上がる

・睡眠不足は集中力、洞察力、やる気が低下する

・睡眠不足は利他的な行為(他人の幸福・利益のために尽くすさま)が減る→嫌な奴になる(笑)

・睡眠不足はアンガーマネジメントができない(パワハラ上司には睡眠を勧めて)

・運動、食事、睡眠、という健康の基本のなかでも、企業リスクという観点から、睡眠の問題はその他に比べて10倍以上ある

・『朝型』『夜型』は生まれ持って決まっている

・若者は『夜型』が多く、40代以降になるとだんだん『朝方』になるのが一般的

・睡眠は貯金ができない。負債を返していくだけ。


~対策編~

・真夏や真冬は朝までエアコンを使い部屋を適温にする

・夜のリビングの蛍光灯は明るすぎるので、寝る数時間前から薄暗くするのが理想(目は悪くなりません)

・寝具を分ける(自分だけで寝る。子供と親が一緒に寝る習慣の日本は睡眠不足になりがち)

・お酒、カフェイン、たばこ(ニコチン)は睡眠の質を下げることが証明されている。

・眠くなってから布団に入る

・自分にとって眠くなるルーティンを見つける(例えば読書とか)

睡眠中は、知覚や筋出力を極限までなくし、身体のメンテナンス作業をしてる時間です。

脳は休むことなく、常に働き続けています。

<なぜ眠るのか?>

その答えはまだでていないようです。

よく考えると、寝るという意識を失ってまで行う行為は生物にとっては非常に危険な行為です。

その部分はまだ謎のようですね。

適切な睡眠時間はかなり個人差があります。

自分がどれくらいの睡眠時間が必要なのかを図るには、

①まずは1週間を通して同じ時刻に寝て、同じ時刻に起きる

②その時間より30分長く寝てみて、1週間の体調を感じてみる

③さらに30分多く寝てみて1週間の体調を感じる

これを繰り返すというものです。

もしくは、

①4日間連続して、だれにも邪魔されずに自然に起きるまで好きなだけ寝てみる

②4日目の睡眠量がだいたいその方にとっての十分な睡眠量

というものです。

当然、この実験をするには、寝る前に暴飲暴食をしない、夕方以降はカフェインをとらない、夜にお酒を飲まない、などの睡眠を邪魔することをやらないことは必須です。

6時間以下で睡眠が大丈夫という人はほんとうに稀なようです。

だいたいの方が寝れているようで睡眠時間が足りないか、質が悪いと思っていただいていいと思います。

寝だめするって言っている方いますよね。しかし、睡眠は負債をかかえることはあるが、貯金はできないという事です。

借金返済のために長く寝ることはできるのですが、寝ておいてそれを使っていく事はできません。

つまり、明日バレー大会があるからたっぷり寝て万全で臨もう!

みたいなことはできません。あくまでそれまでに足りない睡眠を補って体力を回復させる、ということです。

なので、いかに普段の睡眠不足を解消していくことが大切です。

たいていの場合、睡眠時間は平均して7時間~8時間はとったほうが良いようです。

お身体が不調な方ほど、肩こりや腰痛がある方ほど睡眠の量を意識してみましょう。

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