うつ病を伴う睡眠障害

うつ傾向がある方は、まずは必ず病院を受診してください。

そのうえで読み進めていただければ幸いです。

最近の研究によって、睡眠障害にかかわるものとして、体内の炎症が上げられます。

【炎症サイトカイン】
インターロイキンとかTNF−αといった物質で、食事やストレス、体外からの病原菌とか病原体などがトリガーになり体の中で免疫反応を引き起こします。

うつ病に関してですが、うつ病の原因のひとつとして脳内や体内の慢性的炎症がわかってきています。

また研究によると、うつ病の患者様は、迷走神経の活動が調整不全になっているようです。

つまり、うつ病患者様で不眠症の方に必要なことは、

①炎症を抑えていくこと
②迷走神経の活動を調整していくこと

にあります。

そこで当院が採用しているのは、「足三里」というツボの電気療法です。

超有名なツボですが、足三里への刺激は迷走神経を刺激します。

鍼の刺激は一度脳にいき、迷走神経の核を興奮させて副腎髄質までいきます。

副腎髄質への反射によってカテコールアミンというホルモンが出ることで、抗炎症効果がある、

と研究でわかっています。

足三里の筋の深い部分、骨膜に近い部分は神経線維が密になっています。

その部分に迷走神経を駆動させる神経が集まっており、そこに通電療法を行っていきます。

通電する刺激は感じない程度の弱い刺激になります。

それ以外にも、痛みはストレスとなりますので、肩が痛い方は肩の治療、腰が痛い方は腰の治療もおこない、

脳血流UPのための頭皮への通電療法もおこないます。

また、食物アレルギーが多い方は必ず食事に気をつけなければいけません。

睡眠環境を整えることも大切です。

症状は、ひとつのことで良くしていくのではなく、生活習慣もきちんと視野に入れて、トータル的にケアしていく事が大切だと思っています。

まだまだ医学的にわからないことが多い人の身体ですが、少しづつ解明されてきているものもあります。

病院での標準治療に加えて、鍼灸による施術を加えれば、治療効果もUPし、少しづつメンタルと身体が良い方向に向かっていくと思います。

治療には根気がいりますが、すぐに結果を求めず、しっかり地道にやっていけば道は開けていきます。

おひとりで悩まずお気軽にご相談下さい。

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