円形脱毛症になったら医療機関へ
円形脱毛症になると、とても不安な気持ちになると思います。
まずは必ず医療機関を受診してください。
お身体の異常から脱毛症がおこっていると(甲状腺異常や膠原病など)、きちんとした病院での治療が必要になります。
たとえそうでなくても、治療方法はすでに皮膚科学会でガイドラインが提唱されており、ほぼ確立しています。
医療機関の治療は大切ですので第一選択として受診されてください。
そのうえで当院の育毛鍼についてお話しさせていただきます。
当院の育毛鍼をご紹介
施術は、脱毛部に鍼を水平に刺入し、特殊波形の電気を流していくことで、毛乳頭に発毛作用を促進する狙いがあります。
理論のポイントは2点あります。
1つ目は、毛髪の研究に長年取り組んでいる研究機関による理論です。
まず、AGA(男性ホルモン型脱毛症)、FAGA(女性男性型脱毛症)に使われるミノキシジルという薬をご存知の方もいらっしゃると思います。
円形脱毛症にも効果があるとされており、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」においてA判定(行うことを強く勧める)を受けており、医学的エビデンスがあるお薬です。
学校法人日本医科大学とDクリニックが共同研究において、頭皮への非接触振動圧刺激により、このミノキシジルの発毛効果が高まる、ということを立証しました。
また、振動圧刺激のみでもミノキシジルと同等の発毛を促進するという研究がされています。
当院では、この研究結果から、鍼施術に専用の電気を流すことで、同様の効果をもたらすと考えております。
2つ目は、微弱電流(マイクロカレント)による細胞の修復です。
ケガの回復などに使われて注目されている微弱電流は、スポーツ界などでは有名です。
マウス実験により、微弱電流(マイクロカレント)で毛髪成長促進に寄与する様々な成長因子が増加した、という報告があります。
組織回復を早めるためにこの微弱な電流を流し頭皮の状態を良くしていきます。
※効果を保証するものではありません
以上、当院の育毛鍼は発毛の手助けをするものでありますが、脱毛を止めることはできません。
円形脱毛症は、
・自己免疫疾患
・アトピー
・遺伝
が主に原因だと言われており、
自己免疫反応である、白血球リンパ球の異常、血液中の機能的な異常を、鍼で良くすることはできません。
脱毛が進んでいるいわゆる「脱毛期」にあれば、毛は抜けていきます。
医療機関では脱毛を止める治療が施されます。
円形脱毛症の未来
治癒までの期間は、文献によりさまざまなことが書いてあり、また個人差もかなりあり、研究や臨床経験に基づく包括的な統一されたデータがあまりないため、一概に言える数字はありません。
一般的に日本では以下のように説明している医療機関が多くあります。
【単発型(1か所だけの脱毛)】
軽度のものは、3~4カ月で放っておいても自然治癒することもあるようです。
1年以内には80%が回復するそうです。
単発型は、多発型、全頭型などに移行する可能性もひめています。そして難治性のものになっていきます。
【多発型】
多発型になると、一般的には半年~2年ほど、根気のいる治療が必要なようです。
多発型以上になると、再発のリスクも高まるようです。
【全頭型】
この全頭型や汎発型(眉毛など全身の毛がぬける)は、かなり予後が悪いことがわかっています。
蛇行型(耳回りや後頭部が抜ける)、全頭型、汎発型、は重度の脱毛症であり、複数年の長期的な根気のいる治療がいります。
ただ、現在はオルミエントなどのたいへん結果の良い薬がでてきていますので、今後の統計は変わってくるでしょう。
頭部の25%以下とそれ以上では治癒までの期間や治療効果が変わってくるし、再発率も基礎疾患や遺伝的要因で変わるようです。
鍼灸治療の位置づけ
鍼灸治療は有用か推奨度:C2
推奨文:行わないほうがよい.
解説:2編の症例集積研究183)184)と,4編の症例報告185)~188)がある.
前回のガイドライン発行以降は本邦では4例の症例報告の会議録があり,詳細は不明であるが,いずれも発毛を示した. 鍼灸の施術方法は施術者や患者ごとに同一の方法ではなく,病状の経過の記載も不十分で,医学的な評価水準には達していない. 現段階では鍼灸治療による発毛効果に関して有用性を論じる段階にはないが,すでに広く実施され発毛効果を示す症例報告がある点を考慮し,また無効あるいは有害であることを示す良質のエビデンスも存在しないことから,推奨度をC2とした.今後は,実施方法,評価方法を統一し,臨床試験で十分に検証されるべきである.
日本皮膚科学会では、鍼灸治療は推奨レベルにはない、という位置づけになっています。
理由は、発表された症例が少なすぎることです。
しかしながら、有害でもなく、無効でもない、ということで、今後に期待ということです。
ただ、僕自身は発毛している方を目の前で見ており、何もしないよりかは圧倒的に良いと思って施術しています。
鍼灸の施術を受けたからといって必ず良くなるとも言えませんが、
それは病院の治療を受けていても同じことでありますし、
生えてこないリスクを考えると、少しでも頭皮の環境を良くして手助けしておいたほうが、良くなる確率としては上がると考えております。
いづれにしても、のんきに放っておいていい症状ではありません。
病院の治療は大切ですが、育毛鍼もご利用ください
育毛鍼は、頭皮環境を整え、毛包の活性化をすることで、生えやすい環境を作ることが目的 です。
脱毛を止めることはできなくても、脱毛が止まったときに生えやすい環境が早くできあがるので、
結果としてお役に立てることと思います。
もちろん育毛鍼をすればなんでも絶対に良くなるということはないのですが、
まずは月2回、3カ月を1クールとして取り入れてみてください。
病院の治療と併用もできますので、お早目の処置をお勧めいたします。
<円形脱毛症とは>
円形脱毛症(円形脱毛症)は、免疫系の異常が原因で、特定の部位で毛髪が異常に抜ける自己免疫性の毛髪疾患です。この症状は、頭や顔、体の他の部位に円形免疫系が体の正常な組織を攻撃し、特に毛包に対する攻撃が起こるため、毛髪が大幅に脱落します。
円形脱毛症は突然発症することがあります、一部の患者では毛髪が数週間で再生することもありますが、一部の場合では慢性的な状態となり、再発することがあります。遺伝的な損失や環境の影響が関与している可能性があります。
治療法としては、ステロイド軟膏やステロイド注射、トピカルのない全身の光線療法、または免疫抑制薬の使用が含まれる場合があります。 一部の患者では毛髪が自然に再生することもありますが、他の場合では再発が続くことがあり、患者の症状の治療法選択は個別の状況や考えられて決定します。
<原因>
円形脱毛症の正確な原因はまだ完全には軽減されていないが、主な問題は免疫系の異常であると考えられています。以下は、円形脱毛症の可能性のある原因に関するいくつかのの理論です:
1.自己免疫反応:最も一般的な理論は、円形脱毛症が自己免疫反応によって行われるというものです。免疫系が誤って健康な組織、具体的には毛包を攻撃し、毛髪が抜ける状態が起こる具体的な免疫反応のメカニズムは不明ですが、T細胞が関与している可能性が指摘されています。
2.遺伝的な関与:遺伝的な関与も関与している可能性があります。円形脱毛症は家族内で発生しやすいことがあり、特定の遺伝子が関与している可能性があります。
3.環境の影響:環境の懸念も円形脱毛症の発症に気づく可能性があります。ストレスや感染症など誘発要因となることが報告されています。これらの制約が免疫系に影響を与える、自己免疫反応が認められると考えられています。
4.神経性関与:最近の研究では、神経系が円形脱毛症の発症に関与している可能性があることが示唆されています。ストレスが神経系を介して免疫系に影響を与える、円形脱毛症を考えられる可能性はあります。
これらの課題は複雑に絡み合っており、個々の患者で異なる可能性があります。 なお、円形脱毛症の正確な原因についてはまだ研究が進んでいる中であり、詳細な考察は不明な点が多いです。